物語の背景

 

 

 

 

 

我々の社会は長い間、性的身体は男と女の二つであるべきだとしてきた。
それに適合しないものを、嫌悪・抑圧し、差別してきた。性の2分法に当てはまらない存在を、そのまま受け入れることもなく、当事者たちの存在が 社会の豊かな多様性の一部とみなすことを 我々の社会はしてこなかった。

他者には理解しづらい自分の性に 逃げることなく毅然と向きあってきた主人公・新井祥。『より自分らしい 生き方』 を求めて 赤裸々で孤独な格闘をしてきた。
時に シリアスに、時に 飄々と〝性と人生“をポジティブに語り、〝性の自分探し“と 周りのセクシュアル・マイノリティとの 悲喜こもごもの交遊を記録した物語である。

この世は、誰もが 必ずしも完全な「男」か「女」で生まれてくるわけではない。
しかも セクシュアリティは「男」と「女」だけじゃない。無数のグラデーションが存在する。

欲望・悲しみ・憤り。  激しく求め、それゆえ、時に 激しく傷つく―。
性の境界をさまよい、 自分らしさを追求する 勇気ある人間たちの記録である。

 

セクマイ界のトップランナーの赤裸々なメッセージ!

エッセイ漫画というジャンルがある。フィクションではなく、現実にあったことを漫画にし、セクシュアリティと愛を赤裸々に描き、圧倒的に支持されている漫画家がいる。若いLGBTなどのセシュアル・マイノリティの悩みや疑問―、恋・SEX・体・性別について、自らの経験から、どう生きたらいいかアドバイスをしている。しかつめらしい教条的なものでなく、笑いとユーモアあふれ、時に無理解な社会に対する批評性あふれるメッセージ漫画でもある。

この映画はセクシュアル・マイノリティの漫画家とそのアシスタントである美青年との心の交流を縦糸に、主人公・新井祥と周りのLGBTの人たちとの交友を横糸として紡がれる愛の物語である。